2024年1月1日に、石川県能登地方を震源とする「能登半島地震」が発生しました。
時間が経つにつれて被害の全容が明らかになる中、気象庁は今後も強い余震の恐れがあるとさらなる注意を呼びかけています。
地震直後には各地で津波が観測され、石川県輪島市では1メートル20センチ以上を記録。
その際、各報道番組のアナウンサーたちは津波に飲み込まれる恐れがあることから、住民に避難するように呼びかけていました。
その中でもNHKの山内泉(やまうちいずみ)アナウンサーの呼びかけが「とくにすばらしかった!」と絶賛されています。
この記事では山内泉アナが絶賛された理由について詳しく紹介するとともに、過去のスキャンダルについてお伝えします!
山内泉アナのNHK地震動画「今すぐ逃げてください」
前述した通り、2024年1月1日の午後4時10分ごろ、マグニチュード7.6の大きな地震が発生しました。
震源は石川県輪島市の東北東30キロ付近。石川県の志賀町では最大震度7を観測しています。
その後、気象庁は大津波警報を発令。各局の番組は一斉に津波注意報に切り替え、住民に直ちに避難するよう呼びかけていました。
そんな中、NHKの山内泉アナの「呼びかけ」が注目の的に。
「ここは大丈夫だと思うのは危険です!情報を待って逃げ遅れないで下さい!」「テレビを見ていないで急いで逃げてください!!」「可能な限り逃げて下さい。高いところへ逃げること!」「東日本大震災を思い出してください!」などと、終始叫ぶような強い口調で呼びかけていました。
山内泉アナの決死の呼びかけに対し、ネット上には「こんな鬼気迫ったように伝えられるアナウンサーはなかなかいない」といった絶賛するコメントが殺到。
反対に「もっと落ち着いて報道してほしい」「正直怖かった」と山内アナに対する批判的な声も寄せられていましたが、そのほとんどのが「災害時のアナウンスとして適切」と肯定するものばかりでした。
強い呼びかけを行った理由①:「命を守る呼びかけ」を参考にしたから
今回の地震災害で山内泉アナが強い口調で避難を呼びかけたことはNHK独自の取り組みが関係しています。
このことをNHKの伊藤海彦(いとう うみひこ)アナウンサーが、2024年1月2日に投稿した自身のXで言及。
「私たちNHKのアナウンサーが強い口調で呼びかけをするのには理由があります。」とつづり、NHKによるメディアプラットフォーム「note」に2021年7月2日に投稿された記事のリンクを添付しています。
この記事のタイトルは“「東日本大震災を思い出してください!」その時、ことばで命を守れるか。NHKアナウンサーたちの10年”。
NHKのアナウンサーが災害の危険が差し迫っている時に強い口調で呼びかけを行うようになった理由や経緯などがつづられています。
強い口調で危機感を煽るという報道の仕方は、2011年3月11日に東北を中心に甚大な被害をもたらした東日本大震災が教訓になっているそう。
この時もアナウンサーたちは避難を呼びかけていますが、当時のマニュアルにはない想定外の出来事だったので、言葉に詰まり、危険をうまく伝えることができなかったといいます。
それから3ヶ月後、NHKは「震災報道を語る」という会議を開催。この中で地震が起きた直後にアナウンサーが取るべき行動について議論が交わされます。
そこで、危険が迫っていることをアナウンサーの言動や表情から感じ取ってもらおうという案が浮上。
普段は冷静にニュースを読むアナウンサーが、突如声色を変化させることで「これは本当に危険なんだ」「早く逃げなきゃ」と危機感を煽ることにつながるのではないかというものでした。
この意見は茨城県大洗町の避難指示に取り入れられ、きちんとした効果が認められています。
こうした経緯から、災害時にNHKアナウンサーが強めの口調で避難を呼びかける取り組みが確立されたというわけです。
強い呼びかけを行った理由②:第2の故郷を守るため
2017年にNHKに入局した山内泉アナの最初の赴任地は金沢放送局でした。
そこで情報番組や気象情報のリポーターとして活躍。2021年に東京のアナウンス室に異動しています。
NHKアナウンス室の公式サイトに金沢へ赴任が決まった時の思いをつづった文章があったので紹介しますね。
配属地が決まったあと、初めて金沢に向かう新幹線の中。車窓からの景色を眺めていました。乗車駅の天気は晴れでしたが、途中で長いトンネルを抜けると、そこは雲と霧で真っ白の世界。思わず名著の一文が頭に浮かぶとともに、美しい景色のある場所での新生活に胸が高鳴りました。
「NHKアナウンス室」より
金沢という町は山内泉アナにとって、「第2の故郷」なのでしょう。
新人時代の思い出が詰まった場所で起きた災害だけに、いつも以上に力が入ってしまったのかもしれません。
この事情を知ると、山内泉アナが必死に呼びかけをしていた理由に納得します。
山内泉アナはNHKアナウンサーにストーカーされていた?
今回、報道の仕方で注目を集めた山内泉アナですが、過去にもある事件で話題になったことがあります。
それは、2023年2月に報じられたNHKアナウンサーが逮捕されるという衝撃的な事件。
容疑者はNHKの男性アナウンサー・船岡久嗣(ふなおか ひさつぐ)さんで、2023年2月17日の夜に東京都中野区にあるマンションに無断で侵入した容疑で逮捕されています。
当時、住民から「不審者がいる」との通報があり、警察が駆けつけたところ、船岡久嗣さんがマンション共用部分の3階から飛び降り負傷。
そのまま病院に運ばれて入院し、退院した20日に逮捕されています。
この事件が山内泉アナとどのように関係しているのでしょうか。
どうやら、船岡久嗣さんが侵入したマンションの部屋の住人が山内アナだったとのこと。
そこで山内泉アナの交際相手の男性と鉢合わせし、揉み合いになり逃げた末、警察に逮捕されたそうです。
そこから、船岡久嗣さんが山内泉アナをストーカー行為していたことが判明。
この逮捕の報道で、過去にストーカー規制法に基づく禁止命令が出されていたことが明らかになっています。
山内泉アナと船岡久嗣さんは、2019年から2020年にかけて同じ金沢放送局に在局。
最初は先輩と後輩という間柄でしたが、そこから交際関係へと発展したそうです。
ジャーナリストの赤石晋一郎さんによると船岡久嗣さんには当時、妻子がいたそう。このことから、不倫の関係だった可能性が高いとのことです。
そこから何らかのトラブルに発展。ストーカー事件やマンション侵入事件に繋がったと見られています。
しかし、あくまでも不倫は噂。これまでに断定できるような写真や音声は見つかっていません。
局内の人間が二人が仕事以外でも仲よくしている姿をたびたび目撃していたことから「不倫疑惑」が浮上したといわれています。
山内泉アナはストーカー事件後、休みに入っていた?
ストーカー事件と侵入事件の被害者となった山内泉アナは「休業するのでは?」と心配されていましたが、現在も変わらずNHKの報道キャスターとして活躍しています。
事件直後も報道番組「ニュースウオッチ9」のメインキャスターを務めており、2023年3月31日に卒業しました。
この番組の最後のコメントでは「とにかく濃密な1年でした」と挨拶。
「今日のニュースを深く理解すれば、そこから明日のヒントが見える。私自身、その気付きを日々もらいながら走ってきました」と伝えています。
そして今後について「これからも深く考えることを大切に、一生懸命お伝えしていきたいです」と抱負を述べていました。
その言葉通り、2023年4月7日からは「NHKニュース7」のキャスターに就任。
さらに同月からNHKの紀行番組「音の風景」のナレーションを務めるなど、休む暇がない働きぶりです。
まとめ
今回、NHKの山内泉アナが地震災害の報道で絶賛されていることや、過去のスキャンダルについてお伝えしました。
ストーカーや不法侵入などのショッキングな事件に巻き込まれても、休むことなく報道という仕事に全力で取り組んでいるようです。
今ではNHKの次期エースともいわれており、今後、さらに出世していくと期待されています。
これからも山内泉アナのキャスターとしての活躍に注目していきましょう。
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